ベストセラーを読んでみた。（ラジオ番組）

第44回は宮本輝さんと吉本ばななさんの共著「人生の道しるべ」を取り上げました！

今回のベストセラーの感想は…
「わたしの好きな２人の作家さんの対談の本。自分の中ではこのお二人の繋がりがあるという印象は無かったけれども、この本を開いてみると『こういうところが似ているんだな』『こういうところは考え方が違うんだな』とか、そういうところを含めてとても面白かったです。」

著書のなかでは子育ての話もされていて、そこで娘と息子を育てる感覚の違いを「わたしも娘は６歳で、自分と同じ感覚で育てられる。女同士なのでどこまで怒って良いのか限界がわかるから厳しく怒ることができるけれども、息子の場合は全く感覚が違う。想像がつかないような遊びをしていることもあったり、男の子の思考回路ってとても興味深い。」と徳永さんは語っていました。

今回の著書の最後の章で宮本輝さんが自分の小説に対する想いを語っています。
「小説の世界では心の綺麗な人を書きたい。理想を思いっきり小説にしてやろうというのが究極の目標である。僕にとって、『田園発 港行き自転車』はまさにそうです。」

「本によって人生が変わる事もあるし、本の力を私は信じたいなと思っている。」そう感じていた徳永さんは宮本輝さんのこの言葉に合点がいったと語っていました。
「田園発 港行き自転車」は徳永さんがこの番組を通して出逢い、
2015年のNo.1としてセレクトしたベストセラー。
著者の想いと共鳴した瞬間を今回の著書で味わい、喜びを語る徳永さんでした。