ベストセラーを読んでみた。(ラジオ番組)

#049

死んでいない者/滝口悠生

2016.02.29~03.06 放送

第49回は今年、第154回芥川賞を受賞したベストセラー、
滝口悠生さんの著書「死んでいない者」でした。

今回のベストセラーの感想は・・・
「家族って男と女の繋がりとは全く別もの。家族になると一体感があってそれがめんどくさかったり、それが安定、安心であったり色んな感情がある。単純ではないものを色んな感情から表現していることがわかった。芥川賞にもこういう作品があるんだなと思いました。」

「ものすごい不思議な作品で、色んな人の目線で語られている。色んな登場人物、色んな、親戚、おじいちゃん、おばあちゃん、いとこ、その人達の目線がある。」
読んでいて「この人、誰の相関関係だっけ?と考えながら追うと大変。そこはある程度流しながら読んでみると引っかかるものがある。」と徳永さん。

親戚同士のお通夜の描写の一瞬一瞬に「あっ、この感覚私知ってる。並んだその言葉たちと出てくる人達の持つ断片の記憶と自分の記憶がリンクする。」
気がついたら登場人物の中に私もいるという感覚になったとも語っていました。

芥川賞受賞作品のベストセラー、ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか?

死んでいない者

この回を聴き逃した方はコチラ!

お便りはコチラ