ベストセラーを読んでみた。（ラジオ番組）

第125回は燃え殻さんの著書『ボクたちはみんな大人になれなかった』を紹介しました。

今回とりあげたベストセラーの感想は…
「燃え殻さんは自分に酔いながらこの本を書いている雰囲気もあるけれど、作中で自分自身を否定する言葉がたくさん散りばめられている。そのバランスが絶妙なので叙情的な詩のように言葉が入ってくる。不自由さ、満ち足りてない否定的なものがベースな中で、唯一幸せな時間をくれた彼女との恋愛模様が描かれています。世代も近いのでいろんなことが思い出されて懐かしいなと感じた部分もありました。自分の思い出も揺さぶられ、読んでる中で自分の青春時代の思い出の引き出しが開いてあたふたしました。『人生の本当に大切な選択の時、俺たちに自由はないんだよ。ケセラセラよ』という言葉が出てくるが、燃え殻さんの中でこの言葉がずっとあるのではないかと思いました」

ちなみに、作中に登場するアニメ映画『うる星やつら２ ビューティフルドリーマー』徳永さんは旦那さんと子供と一緒に夏に見るのが恒例なのだとか。
切なく心に残る映画で家族全員が大好きな映画と語っていました。

すべてスマートフォンで書いたと作者が語るWEBでの連載から生まれた小説。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか？