ベストセラーを読んでみた。(ラジオ番組)

#182

いじめているきみへ/春名風花 みきぐち

2018.9.17~9.23 放送

第182回のベストセラーを読んでみた。 今回は春名風花さんコラムをもとにみきぐちさんが書いた絵本『いじめているきみへ』を紹介しました!

学生の自殺率が高い9月。いじめ特集などを目にするなかで今回の作品をセレ クトしたといいます。

この作品を読んで、徳永さんも中学生の頃、いじめを受けた経験があったと語ってくれました。

仲の良かった女子グループから無視をされた時のこと… 学校の帰りに書店に寄り、「友達と仲直りできるおまじない」が載っている本を読んで友達の机の裏にシールを貼ってみたり、色々と試してみるも1ヶ月半も無視…

耐えられなくなり、自分と同じ名前の子がいるという理由で別のグループに声をかけ、新たな交流が始まったといいます。ある日、グループの中の一人が「象のシール」をくれました。「友情の証じゃん!」そう思った徳永さん。 そこから心を開いたのだとか。

そこでは新たな世界が待っていました。いわゆるサブカルグループの世界に足を踏み入れ、いろんな文化を体験したのです。 これまで運動系の活発なグループだった徳永さん。シールで心を開き、新たな世界を見つけて一気に学校生活が楽しくなったと語っていました。

今回のベストセラーの感想は… 「はるかぜちゃんが言っているのが『できるだけ色んなところに行って、色んな人に会ってください』目の前の世界だけが全てじゃないことと、少しだけ気持ちを別の方向に広げてみることの大切さを私は身をもって痛感しました。『象のシール』の話は、自分にとって色んな世界があるんだと気づかされた大切なエピソードです」

【お知らせ】

番組内でも告知がありましたが、次回の放送を持って『ベストセラーを読んでみた。』は放送終了となります。番組を聴いてくださったリスナーさん、これまでお便りを送ってくださった方々、ありがとうございました。最終回もよろしくお願いいたします。

文/重倉 涼(構成作家)