ベストセラーを読んでみた。(ラジオ番組)

#111

レッド/山本直樹

2017.5.8~5.14 放送

第111回は山本直樹さんの漫画『レッド』を紹介しました!

連合赤軍を題材に、限りなく事実に即した「フィクション」漫画。
1部は『レッド』全8巻、2部からは『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』というタイトルで刊行されています。

新聞を読んでいたら、「共謀罪」についての記事が掲載されていて、そこに山本先生の言葉が掲載されていたことがきっかけで、この漫画を選んだという徳永さん。

今回のベストセラーの感想は…
「時代を象徴する『あさま山荘事件』に向けて、なぜ若者たちが学生運動を起こすような流れになっていったのかを客観的に描いています。時代の中で、学生運動から端を発し、善良な若者たちが追い詰められて狂気的になっていく様子が静かに描かれている。だからこそ怖いなと思います」

山本先生もいろんなメディアで、「カルトなんだけどヒーローでも悪人でもない。普通の善良な人々が世の中をよくしようと思っているだけなのに、閉ざされた環境の中で暴走していく、その様を描きたい」と語ってるのだとか。

「人間って集団になると、方向性を誤ったりとか、閉鎖的なところで追い詰められるとこんなに怖いことになるんだなと思った。この人たちは『自分たちが正しい』ということが根底にあるので、正しいと思いきることの怖さを感じた」と徳永さんは語ります。

60年代最後〜70年代初頭の日本の空気を鮮明に描いた漫画『レッド』
当時を生きていた方も、当時を知らない方も、手にとってみてはいかがでしょうか?

今週は『レッド』8巻セットを抽選で1名様にプレゼントします。
番組ホームページのメールフォームから必ず住所・氏名・第111回プレゼント希望と書いて応募してください!

プレゼント:「レッド/山本直樹」8巻セット 1名様
応募開始:5月16日(火)
応募締切:5月23日(火)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

レッド

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